有名人のプロポーズ

P!nkとケアリー・ハート レース場で愛を掲げた、世界一ロックな逆プロポーズ

P!nkは、力強い歌声とまっすぐな生き方で知られるアーティストであり、恋愛においても、自分の気持ちを隠さず、情熱的に表現する女性でした。そんな彼女らしさが最も美しく表れたのが、2005年、恋人ケアリー・ハートへの逆プロポーズです。
相手のケアリーは、モトクロスやフリースタイルモトクロスで活躍したレーサー。二人の愛の舞台は、静かなレストランでも、夜景の見えるホテルでもありませんでした。エンジン音が響き、土煙が舞う、レース会場だったのです。

レース中に掲げられた「結婚して」のサイン

2005年、カリフォルニア州マンモス・レイクスで行われたレース中、P!nkはコース脇に立ち、ケアリーに向けてボードを掲げました。そこに書かれていたのは、「Will You Marry Me?」つまり、「私と結婚してくれる?」走行中のケアリーは、その文字を目にしました。けれど最初は、驚きながらもそのまま走り続けたと言われています。

「本気よ」と伝えた、もう一枚のメッセージ

P!nkのプロポーズは、冗談ではありませんでした。彼女は次に、「I’m serious!」「本気よ!」というメッセージを掲げたと伝えられています。その瞬間、ケアリーは彼女の本気を受け止めました。レースを続けることよりも、大切な答えを伝えることを選び、コースを外れてP!nkのもとへ向かったのです。そして彼は、プロポーズを受け入れました。

ロマンティックは、型にはまらなくていい

この逆プロポーズが多くの人の記憶に残っているのは、ただ珍しかったからではありません。P!nkらしい愛の伝え方だったからです。ドレスも、キャンドルも、甘い音楽もない。そこにあったのは、彼をよく知る彼女だからこそ選べた場所と、まっすぐに「あなたと人生を走りたい」と伝える勇気でした。プロポーズは男性からするもの。そんな決まりは、本当はどこにもありません。愛を伝えたい人が、愛する人へ、自分らしい形で差し出すものです。

二人は翌年、夫婦に

P!nkとケアリー・ハートは、2006年にコスタリカで結婚しました。その後、別れや復縁を経験しながらも、二人は家族として歩み、子どもにも恵まれています。恋愛は、いつもきれいな直線ではありません。時には曲がり、ぶつかり、立ち止まることもあります。けれど、あの日P!nkがレース場で掲げた言葉には、彼女の人生そのもののような強さがありました。
「私と結婚してくれる?」その一言を、爆音の中で、誰よりも彼に届く方法で伝えたP!nk。それは、愛にルールはいらないと教えてくれる、世界一ロックで、最高にロマンティックな逆プロポーズでした。